三遠南信地域をフィールドに
1901年、中国上海に創設された東亜同文書院の流れを汲み、愛知大学は戦後まもなく愛知県豊橋市に設立されました。その設立趣意書には、「国際的教養と視野をもった人材の育成」とともに、6大都市以外の地方都市に初めて立地した旧制大学として「地域社会への貢献」を掲げています。豊橋市を含む東三河地域は、静岡県遠州、長野県南信州が接する県境に位置し、この3つの地域をまとめて三遠南信と呼びます。
三河、遠州、そして南信州は、古くから豊川や天竜川の水運、信州と海をつなぐ塩の道、秋葉街道、別所街道、東海道などを通じて、多くの人や物が行き交い、文化や産業が育まれてきました。現代の物流や人流は、海側を東西に走り抜ける東海道新幹線や高速道路に依存する部分が大きいものの、歴史を紐解けば、この地域には南北を結ぶ道があり、山から海へとつながる流域圏の一体性も根強く残っています。行政区分のために分断されがちな県境エリアをフィールドに、学生たちは県境を越えた地域づくりを学び、「地域社会への貢献」を志しています。
地域政策学部から始まった学生地域貢献事業が、
2021年度からは全学部に展開!
地域政策学部と同時にスタートした学生地域貢献事業は、講義や演習で得た知識を地域社会で生かす、愛知大学の特徴的な取り組みです。10周年を迎える2021年度からは、地域政策学部だけでなく、全学部から企画および参加者を募集し、さらにフィールドを広げます。