地元の人も見過ごしがちな
岡崎の魅力を発信したい。
おかぷろメイン
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おかぷろ

「おかぷろ」は岡崎市出身の内田千尋さんが、地元の活性化を目指して立ち上げた。徳川家康生誕の地であり、八丁味噌やJAZZといった魅力もある岡崎市だが、ほかの地方都市と同様にシャッター商店街の問題もあり、地元の若者は地域に関心が薄いと感じていた。

地域貢献事業は豊橋市を中心に活動する団体が多かった中、自分の地元でなにかしたいと考えた内田さんは、友人を誘って2人で「おかぷろ」を立ち上げた。気になっていたのが、ちょうど授業でも取り上げられた地方都市のシャッター商店街問題だった。

Interviewee
内田 千尋さん
2013-15年代表
岡崎市役所
おかぷろ インタビュイー

“岡崎を盛り上げようとする若い人が
たくさんいることが励みになった。”

「何から始めていいか分からなかったので、まずはジャズストリートやりぶらまつりといった既存イベントにサポーターとして参加して、岡崎を知ることがスタートでした」

ジャズストリートの存在は知っていたものの、参加したのは初めて。りぶらは、図書館を核とした生涯学習複合施設で、ホールや会議室もある市民活動の交流サロン的存在だが、高校までは学習室を利用するだけだった。こうした場所に足を運んでみると、街のために何か働きたいと考える面白い大人がたくさんいることが分かり、シャッター街だった康生通りでも、地域を盛り上げる仕掛けが始まっていることを知った。

「株式会社まちづくり岡崎が主催したイベント”商店街リアルRPG“では、企画から運営に携わり、多くの参加者に謎解きをしながらまち歩きを楽しんでもらい、手応えを感じることができました」  2年目にはメンバーが6人に増え、りぶらまつり実行委員長をグループで引き受ける大役を得た。さまざまな地域活性化イベントの企画・運営に参画することで、岡崎のまちづくりに携わる多くの団体やキーパーソンたちとの交流も深まった。

おかぷろまっぷ
JRの岡崎駅前は昔からのお店が多く、
名鉄東岡崎周辺は若者向けの新しいお店が目立つ

実際に歩く楽しさが伝わってくる、
文字もイラストも手描きのマップ。

岡崎市はJR岡崎駅と名鉄の東岡崎駅周辺に商店街が分かれて発展した事情があり、住んでいても普段行かないエリアのことは知らない人が多いという。内田さん自身もそうで、まち歩きをして初めて気づく魅力がたくさんあった。そこで2015年に、これまでに歩いて探した魅力的なお店を紹介する「おかぷろまっぷ」を作成。自分たちの言葉で伝えるため、デジタルの時代にあえて地図も文字も手書きした、いかにも温かみのある情報発信だった。 「おかぷろで出会った人たちの活動を、次は行政の立場から支えていきたい」と、内田さんは卒業後の進路に岡崎市役所を選び、現在は市民協働推進課でりぶらの施設管理やジャズストリート関連の事務局として活躍している。

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